1. 大阪万博は混んでいると行きたくなる?人気と混雑の関係に迫る
空いていると予想される日
1位:7月22日(火)
2位:連休のない週の日曜日
3位:7月24日(木)~8月10日(日)頃まで

大阪万博は日を追うごとに来場者数が増加しています。でも、できるだけ空いている日を選びたいですよね。そこでいつが狙い目なのかを愛知万博の来場者数を参考に考察してみました。
愛知万博は大阪万博と場所も年代も異なりますが、来場者数の推移は類似していることが分かります。つまり、愛知万博の来場者数を見れば、大阪万博の来場者数を予測できるものと考えられます。
1-1. 万博の混雑予想と「行きたくなる心理」に注目
大阪万博は2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間で開催されています。
開園当日は混雑していましたが、翌日以降は比較的空いていました。しかし、日が経つにつれて徐々に来場者数が増加しています。
混んでいると、逆に行きたくなる心理が働き、「あの盛り上がりを体験したい」という気持ちになる方も多いのではないでしょうか。この記事では、混雑の傾向と最適な訪問時期をデータを見ながら考察してみましたので、その内容と混雑につながる行動原理について記載したいと思います。
混んでいる場所に惹かれる心理とは?
人はなぜか「人が集まっている場所」に引き寄せられがちです。これは、「人気があるものには理由がある」と考える心理が影響しています。たとえば、レストランでも行列ができている店に自然と目が行きませんか?これは「社会的証明」と呼ばれる行動原理の一つで、自分がどう行動するかを決めるときに、周囲の人の行動を参考にする現象です。
大阪万博が注目される理由
大阪万博がこれほど注目されているのは、国際的なイベントであることに加え、大阪エリアというアクセスの良さ、そしてメディアでも連日取り上げられる話題性の高さが挙げられます。特に2025年のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。SDGsなど社会課題に関心が高まる今の時代にもマッチしています。
「混んでいる=価値がある」と思う脳のクセ
人は「みんなが見ている」「みんなが行っている」と聞くと、自分も行かないと損した気分になります。これが「混んでいると行きたくなる」心理の正体です。脳が「価値がある」と勝手に判断してしまうクセだとも言われています。
1-2. 混雑回避と「行きたい気持ち」のせめぎ合い
混んでいると不安、それでも行きたくなる矛盾
「混雑は苦手」「人混みは避けたい」そう感じている人でも、話題のイベントとなると不思議と「行きたい」と思ってしまいます。これは「取り残される不安(FOMO)」が関係しています。SNSで誰かが楽しんでいる様子を見て、「自分だけ行ってない」という感情が湧くこともあるでしょう。ですので、できるだけ混雑していない日を選びたいものです。
愛知万博の混雑状況から学ぶ
2005年に開催された愛知万博では、開幕直後と夏休み期間、そして閉幕直前が大変な混雑となりました。逆に、梅雨時期の6月や、お盆明けの9月前半などは比較的空いていたという傾向があります。大阪万博でも同様の動きになると予測できます。
大阪万博ではいつ行くべきか?
ここに愛知万博と大阪万博の入場者数の推移を公式の発表を元にまとめました。
まずは開催日数からの入場者数推移が下記です。

青色が大阪万博です。初日の一般来場者数は12万4339人と多かったですが、翌日以降は5万人程度と少なくなって、そこからジリジリと来場者数が増加していっています。
オレンジ色の線で示した愛知万博と比較すると大阪万博の方が来場者数が多くなっています。開催日からの人数の推移は上記のグラフで比較しやすいですが、大阪万博と愛知万博は開催日からの経過日数で見た場合、休日や連休のタイミングが異なるため、空いている日を考える上では比較しにくいです。
そこで休日のタイミングを合わせて比較したグラフを下記に示します。

こちらのグラフは曜日を合わせるため、愛知万博の日付は実際の日付より3日進めています。
これを見ると、各週の一番来場者が多いのは大阪万博も愛知万博も土曜日であることが分かります。また、増加ペースはどちらの万博も傾向は同じように見えます。
愛知万博は平日になると来場者数が半減しているのに対して、大阪万博は平日もそこまで減少していないようです。これは大阪万博の特徴と言えそうです。
土曜日が来場者数が多い一方で、日曜日は減少していることが分かります。そこから、月火水木金と徐々に増加ている傾向があります。
愛知万博の来場者数を見ると7月半ばの3連休の真ん中の日に20万人超えのピークが来ており、翌日である3連休の最終日には半分近くに減少していることが分かります。ここはひとつの狙い目かと思います。大阪万博でいうと3連休の最終日である7月21日(月)が空いていそうですが、この日は花火なので混雑していると予想されています。
7月18日頃から学校の夏休みが始まりますが、ここも狙い目です。愛知万博では夏休みが開始してお盆連休までは来場者数が少ない傾向があります。
その後、お盆連休以降はどんどん来場者数が増加していくようです。
まとめると、空いている日の狙い目は下記です。
空いていると予想される日
1位:7月22日(火)
2位:連休のない週の日曜日
3位:7月24日(木)~8月10日(日)頃まで
2. 大阪万博の混雑を避けつつ楽しむ方法
ここからは、なぜ開催してから日が経過すると来場者数が増加していくのか、人の心理から紐解いて行きたいと思います。
2-1. 大阪万博の混雑予想と構造の基本情報
大阪万博は「混んでいると行きたくなる」と感じる人も多い注目イベントです。でも、楽しむためには混雑の傾向や構造を知っておくことが大切。大阪万博をより快適に体験するためのポイントを、ここでしっかり押さえておきましょう。
会期・会場・予想来場者数の概要
大阪万博(2025年日本国際博覧会)は、2025年4月13日から10月13日までの約6か月間にわたって開催されます。会場は大阪の夢洲(ゆめしま)で、広大な敷地に各国のパビリオンが並びます。公式には、2,820万人の来場が予想されています。
2-2. なぜ混雑していると「行きたくなる」のか
大阪万博のような大規模イベントは、「混んでいると行きたくなる」と感じる人間の心理が色濃く出る場でもあります。その背景には、私たちの脳のクセや社会的な要因が関わっています。
心理学で見る「社会的証明」の効果
「他の人が並んでいる=そこは価値がある」と判断してしまうのが、人間の本能的な傾向です。これを心理学では「社会的証明」と呼びます。たとえば、飲食店の行列を見ると「きっと美味しいんだろう」と感じるのも同じ理屈です。
大阪万博のパビリオンが混んでいると、それだけで「見ておきたい」と思う人が増えるのは自然なことです。
SNSでの流行が行動を後押しする
最近では、「SNS映え」も大きな要素です。InstagramやX(旧Twitter)で、「#大阪万博」などのハッシュタグが付いた投稿を見かけると、自分も行きたくなってしまう…。そんな気持ちになったこと、ありませんか?
「話題の場所に行った」ことを発信したいという欲求が、多くの人の行動を後押ししています。まさに「混んでいると行きたくなる」心理の一部です。
FOMO(取り残される不安)の心理
FOMOとは「Fear Of Missing Out」の略で、「今しかない機会を逃したくない」という気持ちのことです。大阪万博は期間限定のイベントであり、二度と同じものは体験できません。
この「逃すと損」という感情が、「多少混んでいても行きたい」という強い動機につながっていくわけです。
混んでいても満足できる大阪万博の楽しみ方
3-1. 混雑と満足度は両立できる
大阪万博は「混んでいると行きたくなる」気持ちを刺激するイベントですが、実はこの感情をうまく理解し活かせば、満足度の高い訪問が可能になります。
「混んでいると行きたくなる」心理を知る
多くの人が集まる場所に惹かれるのは、ごく自然なことです。にぎわっている=価値がある、と感じるのは「社会的証明」という心理効果が関係しています。
つまり、混んでいるからこそ「楽しそう」と思えるのは、よくある感情なんです。罪悪感を持つ必要はまったくありません。
愛知万博の教訓を活かす
2005年の愛知万博では、予想を超える混雑に対応しきれず、不満の声も多くありました。ただし、後半には運営側の対応が改善され、来場者の満足度も上がったというデータがあります。
今回の大阪万博も、その経験をもとに、混雑対策に力を入れています。
訪問時期は戦略的に決めよう
「混んでいると行きたくなる」気持ちは否定せず、その上で冷静にスケジュールを立てることが大切です。
たとえば6月の梅雨時期や9月の平日など、比較的空いているタイミングを狙うことで、ストレスを減らしつつ充実した体験ができます。空いている日の狙い目は下記です。
空いていると予想される日
1位:7月21日(月)
2位:連休のない週の日曜日
3位:7月22日(火)~8月10日(日)頃まで
3-2. ストレスを減らして大阪万博を満喫するために
周辺施設とセットで訪れるプランを
大阪万博だけを目的にせず、周辺の観光やグルメも組み合わせることで、1日の満足度はぐんと上がります。
たとえば「午前は万博、午後は大阪城公園」といった計画的な行動がおすすめです。
同行者との目的を一致させておく
万博は見る場所も食べるものも盛りだくさん。事前に「何を優先するか」をすり合わせておくだけで、現地での迷いが減り、スムーズに行動できます。
「見たいパビリオン」「食べたい名物」「買いたいグッズ」など、簡単なリストを共有しておくと安心です。
3-3. 今からできる大阪万博対策
列で並ぶときにできるだけ楽になるような対策
パビリオンに並ぶときに立ちっぱなしだと疲労が蓄積していき、万博を満喫できなくなってしまいます。そんな時には折り畳み椅子を持っていくと便利です。
下記は折りたたむと3㎝の薄さになるので、かばんやリュックにも入れることができるので私は重宝しています。
雨の日対策にはポンチョが有効
天気だけは選べないので、雨の日の対策も必要です。大阪万博では海が近いため風が強く、雨傘はやや不便です。そこで、雨をしのげて、着脱しやすい下記のポンチョが便利です。