スメル増田伝説 健康診断
密着・極限の食生活
――健康診断回
一日八食、二郎ラーメンを食べる男
――スメル増田を数値化――
(無機質な病院の外観。白く静かな朝)
年に一度、人は自分の体と向き合う。
だがこの男にとって、健康診断は――
敵か、味方か。
(病院前で深呼吸するスメル増田)
【待合室】
(静まり返った待合室。
健康的そうな人々の中に、異様な存在感の増田)
白い壁、白い服、白い空気。
ここに二郎は、ない。
(隣の人が少し距離を取る)
【待合室】
スタッフ
「今日の健康診断、正直どうですか?」
スメル増田
「…数字がどう出るか、楽しみですね。」
【問診】
医師
「普段のお食事は?」
スメル増田
「はい。朝・昼・夜・その間に二郎です。」
医師
「……一日、何回ほど?」
スメル増田
「今日は、八回です。」
彼の言葉に、悪意はない。
ただ、事実を述べているだけだ。
【問診後】
スタッフ
「今のやりとり、どう思いました?」
スメル増田
「先生も、プロだね。」
【血圧測定】
(腕を差し出す)
静かに締まる、血圧計。
ピッ…ピッ…
(数値を二度見する看護師)
【廊下】
スタッフ
「数値、気になりますか?」
スメル増田
「いえ。気持ちのブレは、味のブレだよ。」
【医師の総評】
医師
「正直に言いますと……
この数値は、あまり良くありません。」
(増田、静かにうなずく)
スタッフ
「生活、変えようとは思いませんか?」
スメル増田
「スメルは常に変化している途中さ。」
彼は、数値を否定しない。
ただ、完成形ではないと捉えている。
(病院を出る増田。その足は、自然と駅の方へ向かう)
健康とは何か。
正解は、人それぞれだ。
※このあと、通常通り二郎を摂取しました。
